IEをすてて、Chromeを使おう
開発元のMicrosoftですら使用しないように警告しているIEですが、使っている会社はまだ多いようです。
私自身は(たぶん10年くらい前から)ChromeやSafariを使用しているのでそんな感覚はまったくありませんでしたが、なぜ企業は未だにIEを使うのでしょう。
実は私の会社でも一部IEを使っているサービスが残っています。みずほ銀行のオンライン決済システムです。みずほのオンライン決済はまだIE以外のブラウザに対応していなかったので(他のメガバンクに遅れて、今期特別損失を計上してシステムを更新するようですが)未だにIEです。
しかしこうなることは10年も前にはわかっていたのに(そして5年前にサポートも終わっているのに)、何故メガバンクともあろうものが対応を怠ったのでしょうか?これは構造的な問題として、世界の潮流がChroniumu式のブラウザに移行する中で、決済システムやATMを含む、巨大な銀行システムの変更に莫大な予算がかかるためだと思われます。
そして、いまだにIEにのみ対応する巨大なシステムが日本にはいくつか残っているようです。そんな旧弊的なシステムの一つに、入札システムがあります。
セキュリティーの保証がない入札システム
日本の入札システムはIEで動作します。IEは、その脆弱性を根本的には対応できないことをMicrosoftも認め、使用しないように警告しています。
脆弱性とは何かといえば、つまり情報の盗難やサイバー攻撃に対して防衛力が低い事を意味します。
IEを使用するという事は言うなれば、暗証番号が書かれたキャッシュカードを人に預けるようなものです。預かっている人がいい人だったので今まで問題にならなかっただけです。
そしてもっと大きな問題は、IEがWEB標準ではない、ということです。
WEB標準とは、JIS規格みたいなものですが、みんなが好きにWEBの仕様を作ると、ソフトウェアとかサービスの提供者が対応できないし、ユーザビリティも低いので、一定の仕様を共有しようぜ、という企画です。
つまり、IEを使用している場合、世間一般では当たり前に使われている最新技術から取り残されてしまいます。
たとえば、私は、会社でも、手持ちのPCでも、iPhoneでも、そして家でも、Chromeを開けば直前に見ていたページが開かれます。
これは、一度知ってしまうと後戻りのできない、非常に高いユーザビリティです。パスワード管理やSNS連係など、上げればきりがありませんが、多くの恩恵からIEユーザは取り残されています。
そして、今後は全く発展の余地がありません。
とにかく使用をやめよう
一部のシステムは、提供者側が考えを改めることを待つしかないとして、それ以外ではChromeを使用した方がよいです。
ChromeとかMicrosoft Edgeとか色々ありますが、Chroniumuと呼ばれる方式を採用しているという意味で、Chromeのコピー商品なので、GoogleのChromeが一番完成度が高いです。少なくとも今は。
大事なのは、将来的にChromeより素晴らしいブラウザが出てきても、WEB標準に準拠していれば乗り換えコストが低い事です。
ということで、特別な事情がなければ、Chromeを使いましょう。